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Amazon KDP で自費出版をしてみた話

この記事は賞味期限切れです。(更新から1年が経過しています)

昨年11月末から12月末にかけて当ブログにて掲載していた 「Alphabetical Advent Calendar」を題材にして Kindle ストアでの自費出版を試してみました。 紹介を兼ねて、備忘録など。

Amazon KDP で自費出版をしてみた話

JavaScript Alphabetical Advent Calendar 2013

JavaScript Alphabetical Advent Calendar 2013

こちらが制作してみた書籍になります。 基本的にはブログで掲載した内容とあまり変わりませんが、 リリースにあたって少し加筆修正などをしています。

Kindle ストアでの自費出版の手順

以下が出版までに踏んだ手順です。

  1. EPUBデータを制作する
  2. epubcheck でバリデーションする
  3. kindlegen でKindle用のデータに変換する
  4. Kindle プレビューツールで内容を確認する
  5. Kindle Direct Publishing に登録する
  6. データを送って審査をうける
  7. リリース

1. EPUBデータを制作する

Kindle ストアにデータを送る前に、EPUB データとして書籍を制作します。

EPUB データの中身はXHTMLなのでWeb制作者の方ならそのまま記述していっても良いのですが、 インデックスなどを作るのが面倒だったので、 私は Markdown ファイルから EPUB データを生成する Grunt タスクを自前で書いて使いました。 (体裁が整ったらそのタスクも後日紹介するかもしれません) あるいは、sigil という電子書籍専用のエディタもあるので、導入してみてもよいかもしれません。

編集中の内容の確認には電子書籍ビューアを活用しますが、 各プラットフォーム向けに色々開発されており、それぞれ良い点悪い点などあるので試してみましょう。 私は Adobe Digital Editors で確認をしました。

2. epubcheck でバリデーションする

EPUB データが正しい情報を揃えているかどうかをチェックするツールが IDPF(International Digital Publishing Forum)からリリースされているので、 それを使ってバリデーションを行います。

上記URLの「リリース」から最新版(執筆時点の最新バージョンは3.0.1)の epubcheck をダウンロードして任意の場所に保存し、 epubcheck-x.x.x.jar を java コマンドに渡して使用します。

$ java -jar /the/path/to/epubcheck-3.0.1.jar mybook.epub

バリデーション結果は次のような感じにターミナルで出力されます。

Epubcheck Version 3.0.1

Validating against EPUB version 3.0
No errors or warnings detected.

3. kindlegen でKindle用のデータに変換する

EPUB をKindle書籍データに変換するツールは、Amazon KDP からリリースされています。

上記URLから各プラットフォーム向けのコマンドラインツールがダウンロード出来ます。 中にある kindlegen (あるいは kindlegen.exe) に EPUB ファイルを渡して実行すると Kindle 形式の .mobi ファイルが同じディレクトリに生成されます。

$ kindelegen mybook.epub

生成中はエラーなどの情報がターミナルに出力されます。 エラーが出た場合は EPUB の構成を見なおして修正し、再度実行します。

Kindle Comic Creator

EPUBからの変換をする kindlegen の他に、コミックや絵本など、画像をベースにした書籍の制作用のツールも同じURLで提供されています。 こちらもそのうちに試してみたいですね。

4. 端末やプレビューツールで内容を確認する

Kindle プレビューツール も Amazon KDP から公開されているので、そちらで確認を行います。 Kindle Fire HD / Kindle Fire HDX / Kindle Fire HDX 8.9″ の各モードでプレビューする事ができます。

私は手元に iPad mini しかなかった為、試しに iPad に送って閲覧してみましたが、 iOS版の Kindle は少し別の扱いをされているらしく、実際に KDP で販売しないとスタイルシートがほとんど無視されてしまいます。

iOS版Kindleでは、ほとんどのCSSプロパティが、実際に販売してからじゃないと適用されません。。。
「電子書籍制作者のためのCSSスタイル&色見本」ていう電子書籍の販売&無料配布について | firegoby

販売後にダウンロードして閲覧したところ、きちんと表示されました。 これは正直なんとかしてほしいところですが、諸々の都合がありそうですね。

5. Kindle Direct Publishing に登録する

KDP のサービスにサインインします。 ログインするだけならすぐに出来ますが、そのままでは書籍はまだ販売できません。 販売にあたっては税の云々・署名の云々・支払いの云々でもう少し時間を割く事になります。

» Amazon Kindleダイレクト・パブリッシング:AmazonのKindleストアで自費出版を

具体的には、米国の市民権を持っているか・税法的にどうなの的な事を聞かれ、デジタル署名をする事になります。 私は生粋の日本人です。

6. データを送って審査を受ける

ダッシュボードの「新しいタイトルを追加」から、作った書籍を本棚に登録します。 タイトルや著者などの基本情報から、著作権の情報、価格とロイヤリティなどを設定し、書籍データを送信し、 送信後に審査がはじまって12時間ぐらいで結果が送られてきます。

権利関係の確認

私の場合はブログ記事の書籍化だった為、 「このサイトの内容を使ってるみたいだけど権利関係は大丈夫?」 という旨のメールが送られてきました。 「権利関係をすでに解決している場合」と「していない場合」の対応手順もメールに明記されていましたが、 いくつかわからない事があったのでその旨返信すると、数時間後に回答メールが届きました。 通知専用のアドレスではなくちゃんと担当者に届く様です。

価格とロイヤリティ

ロイヤリティには35%と70%の2種類がありますが、2.99〜9.99ドルの価格設定をしないと70%は選択できません。 執筆時点の日本円での価格設定は250円〜1250円です。 今回販売した物は120円にしたので1冊あたり40円ちょっとという事になりますね。

7. リリース

審査が通って出版されると、KDPから「提出された本がKindleストアで出版されました!やったね!」というメールが届きます。 お疲れ様でした!

まとめ

慣れてしまえば簡単に自費出版出来てしまいます。KDPすごい。 とりあえずおおまかな流れは把握出来ましたが、端末毎や Kindle の癖などもありそうなので、 これから色々試してみたいと思います。

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